メニエール病はしんどい。だけど、ありがとう。

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こんにちは。

burikoです。

 

先日、テレビ番組でメニエール病が取り上げられていた。

メニエール病ってご存知でしょうか。

メニエール病とは?

日常生活に支障をきたすほど、回転性のめまいが繰り返し発症する病気。

メニエール病@MSDホームページより)

 

『たかがめまいだろっ。』とお考えの方も多いでしょう。

私もそう思っていた。

自分がメニエール病を患うまでは・・・

 

 

メニエール病、めちゃくちゃしんどい_:(´`」 ):

 

 

でも、今はこの病気を乗り越えることができた!

完全復活!!

 

 

私は、少しでもこの病気で苦しむ人の助けなりたいと思っている。

だから、私の発症から回復までを経験を書き綴る。

 

メニエール病で苦しんでいる皆さん!

本当に苦しいですよね!

でも、大丈夫です!

私は完全回復して、今はクラクラしません!

きっと良くなります!

 

発症編


ある年の7月。

いつも通り仕事を終えて、帰宅。

夕飯食べて、お風呂入って、TVを見て、ベッドで就寝。

・・・

時間は午前2:30頃。


メニエールは、突然私を襲ってきた。

 

 

ふと目が覚めて目を開けた。

すると、天井が信じられないスピードで回転している。

回転しすぎてて、どこが床で、どこが天井かわからなくなった。

ベッドに横になっていたのに、景色が回転している影響を受けて、ベッドから落ちた。

それと同時に襲い掛かる激しい吐き気。

 

オエエエエエエェェェェ!!!!!!!

 

気持ち悪い。

とにかく目が回って気持ち悪い。

 

 

30秒ほどパニクったが、激しい吐き気とめまいを食らい続けて「これ、死ぬかも・」と思った。

直感で脳溢血的なものだろうなと感じた。

 

 

「こうやって死は突然やってくるのか」と考え、どうしようもない気持ちになって床に倒れた。

そして、いろいろ諦めて目を閉じた。

 

 

そのときだ。

ある1つの心配事が頭に浮かんだ。

 

「このまま1人で死んだら、発見されるまで時間かかって腐るかも」

 

なぜ死に際にこんなこと考えたのかは謎だ。

でも、自分が腐ることが心配になった。

 

普段から、人に迷惑かけたくないと思って生きている。

だから、こんな状況でも周りに迷惑かけるかどうかを考えてしまったのだろう。

 

 

腐った自分を誰かに発見してもらうのは、申し訳ない。

救急車を呼ぼう。

景色が回転しすぎて、起き上がることはできない。

匍匐前進しながら、手探りで自分のケータイを探した。

そして、人生で初めて救急車を呼んだ。

対応してくれた方は「すぐ救急車を向かわせます」と言ってくれた。

 

安心。

これで色々心配はしなくて大丈夫だr…..

 

 

「・・・!!!!!!!!!」





私は、また気づいた。

 

 

「玄関の鍵、掛けたままだ・・・」

 

 

力尽きるにはまだ早い。

まだだ、まだ終われない。

 

私はもう一度、力を振り絞って匍匐前進で玄関に向かった。

気持ち悪い。

目が回って、本当に気持ち悪い。

私は床を這いずりながら玄関に向かった。

 

 

ガチャっ(玄関の鍵を開ける音)

 

 

鍵を開けた瞬間、全身の力が抜けていく。

気絶した。

 

次に目が覚めたとき、見知らぬ病院の天井が見えた。

シンジくんの気持ちが理解できた気がして、ちょっとテンションが上がった。

 

うえぇ。

気持ちが悪い。

病院の天井も、ぐるぐるしている。

目を開けるのも辛い。

相変わらず平衡感覚ないから、ベッドに寝ていても落ちそうで怖い。

家で発症した時から、症状は全く良くなっていない。

 

担当の先生から「症状が良くなるまで入院ですね」と言われた。

私にとって、初めての入院となった。

 

CT撮ったりした結果、脳には問題はないとのことだった。

脳の病気ではなさそうで、少し安心する。

 

 

先生「このめまいの原因は、耳の可能性があるね。」

 

・・・みみ(´;Д;`)???

 

想像もしていなかった部位の名前が出てきた。

耳が原因なの?

先生は「落ち着いたら耳鼻科に行ってみてください」と提案してくれた。

 

 

・・・

それから、5日経った。

 

何とか退院を迎えた。

先生に「症状はどう?」と聞かれ「ちょっと良くなってます。」と答えた。

 

先生、ごめんなさい。

かなり嘘をつきました。

症状良くなってませんでした。

 

早く退院したくて、嘘をついてしまった。

「入院ってマジ嫌だよ。」と言っている友達がいたが、そいつの気持ちがわかった。

 

入院している間、何かリハビリがあるわけでもなく、ただひたすらめまいを耐える日々。

ご飯も病院食という感じで、食が進まない。

めまいで歩くの危ないから、尿瓶を渡された。

夜、隣のベッドのおじいちゃんがずっと叫んでる。

 

いろいろあって、本当に入院が辛かった。

退院してもちゃんと治療に努めますと心の中で誓って、嘘をついて退院した。

 

 

症状は良くなっていないので、1人で歩けない。

家族に肩を借りて、病院の出入り口まで行った。

病院から家まではタクシーで帰った。

 

タクシーに乗って動き出した瞬間、知ったことがある。

 

激しいめまいに襲われながらタクシー乗るのちょー怖い!

 

デフォルトでフラフラしている上に、動く物体に身体を揺られるって、もう自分がどこに行くかわからなくて、恐怖でしかなかった。

 

そんな恐怖と戦いながら、家に到着。

 

どうしたら治るのかもわからない。

早く治したい。

明日、とりあえず耳鼻科に行こう。

そう決心した。

 

自分の家に帰ってきてから、家族に作ってもらったうどんがすごい美味しかった。

 

ここまでのまとめ

・夜中に突然、激しいめまいに襲われた

・入院して検査したが、脳には異常なし

・耳鼻科を受診するように勧められる

・5日経っても日常生活を送れないほどの激しいめまい

 

治療①編

 

退院して翌日、耳鼻科で診てもらうことにした。


事情を説明し、再度様々な検査をしていただいた。

ベッドに横なり、頭を横にしたり下にしたりされる。

 

 

グワァァァァァァァァァァァァァ!!!!!

 

 

ちょー目がまわる!!!

耐えられないくらい目がまわる!!

特に、左耳を下にして横になるとヤバい。

横になってられないくらい世界が回転し始める。

 

「あ゛ーーーー無理ですぅぅぅ」

 

情けない声で、先生に訴えた。

 

検査の結果、「前庭神経炎かメニエール病」と伝えられた。

どちらにしろ、耳からくるめまいの病気らしい。

先生から大学病院を紹介され、そこでさらに検査をした。

結果、「前庭神経炎」と診断されました。

 

先生から教えてもらった前庭神経炎とメニエール病の違いを以下にまとめた。

  聴力の異常・耳鳴り 再発可能性
前庭神経炎 なし なし
メニエール病 あり あり

 

 

前庭神経炎は再発の可能性がない。

これを聞いて、すごく安心した。

こんなしんどいめまいは二度と食らいたくない。

 

 

しかし、なぜ急にこんなことになったのか。

体調悪いとかは全くなかった。

一体何が良くなかったのか知りたい。

先生に原因を聞いてみた。

 

 

先生「原因はいまだ詳しいことは不明。ストレスとも言われています。」

 

 

 

_| ̄|○

 

まさかの原因不明。

現代にまだ解明されてないことってあるんですね。

めまいは現実に起きているのに原因不明って、こわっ!!

ストレスなんて、現代の社会人ならみんなあるじゃない!!

気をつけようがない状況に、少し錯乱した。

 

よし、原因はとりあえずいいや!

治療法!

どうすれば、この激しいめまいは治りますか!?

 

 

先生「とにかく動きましょう。身体が慣れてきます。」

 

 

 

_| ̄|○

 

鬼かっ!

 

日常生活に支障をきたすようなめまいに襲われているのに、そのうち慣れるという治療法。

いや、これ治療法じゃねぇ!!

 

先生によると、私は左耳の三半規管の機能が停止しているため、グラグラするとのことだった。

だから、停止した三半規管を補うように他の機関が発達するらしい。

だから、いっぱい動いて慣れて!ということだ。

 

そして、先生は最後に言った。

 

「人間は強いんです。そして、すごいんですよ。」

 

 

 

せ、先生ッ( ;∀;)

 

私、この身体に慣れる!

先生の言葉でメンタルが回復した。

 

1ヶ月で仕事復帰してやる!

そう決心して、私の”日常生活復帰”に向けての生活が始まった。

 

1.とにかく動く

 

まず病院で教えてもらった通り、”とにかく動く”ことにした。

先生から、左耳の三半規管の機能が停止していると言われた。

しかし、人の身体は他の部分で対応できるようにできている。

そうなるために、動いて身体に慣れていくしかない。

だから、いっぱい動く。

 

このような理論があるようなので、外を歩くことにした。

フラフラしちゃってるので、昼間だと人にぶつかりそうで怖い。

よって、夜散歩をしてみた。

 

電柱から電柱の間を歩くのに、5分かかった。

強烈なめまいの中、掴まらないで歩くのが本当に難しい。

でも、毎日30分は外を歩くようにした。

 

2.鍼・整体

 

ネットで調べたところ、めまいは自律神経の乱れとも言われているらしい。

そこで、自律神経を整える効果があると言われている”鍼・整体”を試してみた。

 

いくつかのお店に行ってみた。

中には、施術してもらってからビックリするくらい効果のあるものもあった。

激しいめまいが施術後の2時間くらいはピタッと止まった。

”鍼・整体”は効果あるんだと実感した。

 

しかし、大きな問題がある。

保険が効かない。

 

通い続けたいが、高額すぎて継続的に通うほど金銭的余裕がない。

”鍼・整体”をメインの治療方法にすることは諦めざるを得なかった。

 

3.めまい体操

 

ネットでめまい体操というものを知った。

耳鼻科の先生もご存知で、良い効果が出る人もいるらしい。

耳鼻科の先生に手伝っていただき、めまい体操をやってみた。

 

 

だ、だめだーーー( ゚д゚)!!!

 

頭を振ったりするので、激しいめまいを抱えている私には厳しい!!

効果を感じる前に、辛すぎて断念。

 

回復するまで休職。

 

前庭神経炎を発症してから1ヶ月。

まだふらついているが、何とか1人で歩けるようになった!

 

前庭神経炎を発症してから、仕事は休職していた。

しかし、これ以上仕事を休むことが不安で、復帰させてもらうつもりで出勤した。

 

通勤中の電車が、本当に怖い。

退院したときのタクシーと同じだ。

自分がフラフラ+乗り物がグラグラは本当に恐怖。

 

あと、人混みもダメだった。

人の流れを見ているだけで、余計目が回ってしまう。

人に酔うとは、こういうことなのだろう。

 

 

それでも、何とか職場に到着。

発症以来、ようやく上司に直接何が起きたのかお話しすることができた。

その結果、働けるような状態ではないと判断され、回復するまで休職すること。

 

 

辛い。

なんか自分が使えない人間に思えて辛い。

ここまでのまとめ

・前庭神経炎と診断される(原因はストレス?)

・激しいめまいの原因は、左耳の三半規管の機能停止

・病院から指示された治療法は「とにかく動いて慣れること」

・”とにかく動く・鍼・整体・めまい体操”を試して、1ヶ月で何とか歩ける状態になる

 

治療②編

 

「めまいごときで休職することになるなんて。。。」

そう思って、一人泣いた。

休職したら収入も減るし。

これからどうなるんだ。

 

 

いつ完治するかもかわからない前庭神経炎と向き合う日々が始まった。

 

前庭神経炎から回復するために歩いたりしたが、1日ずっとやっているわけではない。

ただTVを見ている時間とかある。

これまでずっと働いてきたのに、この時間の過ごし方が私をすごく不安にさせる。

 

 

『社会に貢献できていない』感。

 

 

この気持ちに、私はどんどん追い込まれていった。

 

4.ノニジュース

 

発症してから2ヶ月。

普通に座っている分にはめまいはなくなってきた。

ただ、立ったり横になったりするとグラグラ。

治療法は動くことをメインにしていた。

しかし「それだけで回復するのか?」と不安になり、またネットで別の治療法を調べた。

 

すると、ノニジュースというものに出会った。

 

ノニジュースパワーでめまいが改善したとの情報がっ!

とにかく早く復帰したかった私は、藁にもすがる想いで購入。

試してみることにした。

 

ノニジュースとは

ヤエヤマアオキ(八重山青木; 学名:Morinda citrifolia)は、アカネ科ヤエヤマアオキ属の常緑小高木。学名のうち属名の Morinda は、ラテン語の「morus」(クワ)と、「indus」(インド)との2語からなるが、果実の形状に由来する。また種小名 citrifolia は「citrus」(シトロン)と「folius」(葉)とからなり、柑橘に似た葉を有する意味である。和名に「アオキ」とあるがアオキはガリア目ガリア科で遠縁である。ハワイの現地語であるノニ(noni)が、ノニジュース等を販売する業者が「健康食品」と称して宣伝していることもあり、良く知られる名称の1つになっている。

引用:wikipedia

 

早速、amazond購入して飲んでみた。

 

ゴクゴク。

 

 

 

不味い(´;Д;`)
*個人的な感想です。

 

 

 

身体にいいだけの味が300%って感じ。

美味しく飲ませる気を全く感じさせない清々しさがある。

この味、私には全く合わない。

 

でも、1ヶ月ほど頑張って続けた。

でも、私はめまい改善に効果を感じることができず断念。

 

まさかの再発!?

 

発症して3ヶ月。

まだ走ったりはできないが、1人でしっかり歩くことができるようになってきた。

なんかもうすぐ治る気がする。

気持ちも前向きだ!

 

 

しかし、ここで私に逆境が訪れる。

 

 

夜寝ていると、また突然天井が激しく回転するめまいが襲ってきた。

あの夜と一緒だ。

 

 

なんでや。

私のめまいは”前庭神経炎”と診断されていた。

“前庭神経炎”は再発しないと聞いていた。

診断結果が正しかったのかどうか気になったが、実際めまいは起きている。

 

そして、ぐるぐる回る景色の中で1つ気づいた。

 

 

左耳を下にして寝ると、激しいめまいが発動する。

 

 

私のめまいは左耳のポジションが大きく影響している。

薄々このことに気づいていたが、再発して確信に変わった。

この経験を通して、左耳のポジションを意識することで激しいめまいを避けることができるようになった。

 

それ以降、2ヶ月に一回程度、夜中に激しいめまいに襲われた。

しかし、その都度めまいは軽いものになっていった。

 

 

よし!治る!

そう感じ始めていた。

 

ここまでのまとめ

・社会に貢献できない自分に追い込まれる

・ノニジュースはめまいに良いらしいが、独特の味

・発症から3ヶ月後に激しいめまいが再発

・左耳のポジジョンでめまいが誘発されることに気づく

・再発を繰り返すが、徐々にめまいは軽くなっていった

 

回復編

 

発症から3〜4ヶ月。

色々試してたどり着いた有効な治療法は、身体を動かすこと

 

最初はウォーキング。

平衡感覚がないまま歩くのは大変だけど、いっぱい歩いた。

 

ある程度動けるようになったらジムに通った。

エアロバイクをとにかくやった。

腹筋鍛えるものとかは頭が振られてきついので、下半身を鍛えるマシーンを中心に身体を動かした。

さらにめまいが軽くなってからは、ランニングマシンも始めた。

 

「もう自分は普通に動ける」

自信をつけるために山登りもした。

高尾山や御嶽山に行って、普通に楽しめた時の安心感は半端なかった。

 

 

そして、発症から約6ヶ月。

ついに仕事も復帰することができました( ´ ▽ ` )/

 

 

長かった!長すぎた!

まさかめまいでこんなにも休むことになろうとはっ!

 

「まためまいが来たらどうしよう。。。」

 

この不安が拭えず、毎日本当にドキドキしていた。

しかし、無事に終える1日を積み重ねることで徐々に心配はなくなっていった。

 

 

こうして私は前庭神経炎?メニエール?を乗り越えることができました。

 

 

めまいが教えてくれたもの

 

めまいから立ち直って約10年。

私はめまいから学んだものがある。

 

 

それはストレスの正体だ。

 

 

めまいで倒れたとき、原因はストレスの可能性があると言われた。

当時、私は原因がストレスということに納得できなかった。

 

ストレスなんて誰にでもある!

それなら、みんなめまいになっちゃう!

 

当時は、心の底からそう思っていた。

 

しかし、今はわかる。

ストレスを感じることができるようになった。

 

めまいから職場復帰したとき、先輩に言われたことがある。

 

 

ストレスってマイナスのストレスだけじゃない。

「楽しい!」とか「これやりたい!」って感じているときのプラスのストレスもある。

 

 

 

Σ(・□・;)!!

これだ!!!

 

プラスのストレスって、すごいわかる!

やりたいこととかあると身体の中からグワーっと沸き上げてくる感覚がある。

 

めまいが発症した時期、すごいやりたいことがあった。

レース前にかかってる競走馬のように、フガフガ言っている状態だったと思う。

 

 

ストレスが原因って言われてみればそうかもしれない。

プラスのストレスに、私はやられたんだ。

 

 

そんな経験を通して、私はプラスのストレスと向き合えるようになった。

 

テンション上がった時はちゃんと抑える。

やりたいことばっか考えてテンション上げないで、目の前のことにも丁寧に取り組む。

 

そうすることが自分を安定させる1つの方法だと知ることができた。

 

めまいに襲われたのは本当に辛かったけど、乗り越えて学んだ。

 

 

プラスのストレスで自分を追い込まない。

 

 

私にとってすごく大切な意識だ。

めまいに悩まされている方々が、1日でも早く快適に過ごせることをお祈りしております!

 

めまいよ、どうもありがとう。

 

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