【教員の給与】教職調整額4%って残業何時間分になるか検証してみた!

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教職調整額4%って残業何時間分になるか検証してみた!

 

 

先日、こんなニュースを目にした。

 

岸田首相、「教職員の質向上」と所信表明 処遇改善を明言

 

教員の働き方や

処遇について

問題視されていたが、

ついに本格的に

変わるのか!?

 

教員の処遇について

ポイントとなるのが、

教職調整額

 

 

buriko
教職調整額4%って、いくらなの?

 

 

この疑問に答えるべく、

検証してみる。

 

教職調整額とは

 

教職調整額とは

何なのか。

 

教職調整額とは

1.時間外勤務手当を支給しない。

2.時間外手当の代わりに、教職調整額として給料月額の4%を基準として、各都道府県が定める割合の金額を支給する。

3.教職調整額は給料相当とされ、期末・勤勉手当などの算定の基礎とされる。

4.時間外勤務を命じることのできるのは「限定4項目」に限られている。

引用サイト:http://www.p.u-tokyo.ac.jp/lab/ichikawa/johoka/2009/Group2/kyuutokuhou.html

 

 

教職調整額のポイント

教職調整額は見込み残業代。

 

教員の仕事は

どこからが残業か

判断しにくい。

 

例えば、

授業準備。

教員にとって大切な仕事だが

人によってかける時間が違う。

そして、終わりがない。

 

教員は

このような仕事が多いので

見込みで一定額を支払おう。

これが、

教職調整額だ。

 

4つ目に記載されている

「限定4項目」。

 

これは、

修学旅行や

休日の部活動等のこと。

 

修学旅行の引率や、

祝日に部活をやると

”教職調整額”とは別に

手当が支給される。

 

さて。

現在(2024年度)の

教職調整額は

基本給の4%。

 

これは

一体いくらになるのか。

そして、

適正な支給額なのか。

 

教職調整額4%って残業何時間分になるか検証

 

ここからは、

教職調整額の

支給額を検証して

適正化どうか

考えてみる。

 

民間企業の残業代はいくらか。

 

残業代を時給換算するのは、

いろいろな条件が関わってくるので

難しい。

 

そこで、

「enjin」というサイト参考に

残業代を設定した。

 

 

 

上記サイトによると

基本給¥300,000の方は、

残業代の時給は

¥2,344となる。

 

民間企業で働く

友人数名に聞いたが、

この金額は概ね

現実的な金額である。

 

教職調整額4%分は時給換算すると・・・

 

教員としての

基本給¥300,000だと

仮定する。

すると、

基本給の4%は

¥12,000。

 

 

つまり、

基本給¥300,000に対する

教職調整額は

¥12,000になる。

 

 

この教職調整額を民間での残業代の時給で計算すると、

 

 

Σ(・□・;)!?

5時間分!?

 

教員の月当たり平均残業時間は62時間50分

 

独立行政法人「労働政策研究・研修機構」によると

2023年の調査では

教員の平均残業時間は

以下の通り。

 

教員の月当たり平均残業時間は・・・

全体平均で62時間50分(うち学校内56時間44分、自宅6時間6分)

・中学校は67時間52分。

・小学校は61時間32分。

・高等学校は58時間49分。

・特別支援学校は58時間5分。

参考:実質的な残業時間が平均で過労死ラインを超過/日教組調査

 

教員の

月当たり残業時間は

62時間50分となった。

 

 

【まとめ】教職調整額4%は現実的ではない。

 

上述の通り、

教員の月当たり残業時間は

62時間50分。

 

基本給が30万だとすると

教職調整額は

¥12,000。

 

民間企業の

残業代をもとにすると、

5時間分しか出ていない。

 

 

buriko
4%の教職調整額は、現実に見合っていない。

 

 

労働に見合った

報酬が貰えないけど

未来を担う子どもたちを

育成してくれと

誰が言えるのか。

 

教職調整額の見直しは、

学校の先生たちだけではなく

未来を担う子どもたちを

育成するための

大事な課題解決の

1つである。

 

 

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