こんにちは。
burikoです。
社会人なら誰もが1度は耳にする”報・連・相”。
予測変換にもしっかり登場するほどメジャー級な常識として浸透しています。
社会人としての中堅くらいのキャリアになると、今まで”報・連・相”する側だったのに、受ける側になることも増えます。
すると、気づくのです。
「あれ?”報・連・相って受ける側のスタンスも結構大切じゃね?」
今回は、”報・連・相”を受ける側のことについて最近思うことを書き綴ります。
目次
そもそも”報・連・相”って何?
そもそも”報・連・相”って何なんでしょう。
google先生に聞いてみました!
報・連・相(ほう・れん・そう)は、「報告」「連絡」「相談」を分かりやすくほうれん草と掛けた略語。主としてビジネス(職場)において使われる。
一般に、1982年に山種証券社長の山崎富治が社内キャンペーンで始めたことが広く知られている(著書『ほうれんそうが会社を強くする』がベストセラーとなり広まった)。
引用:wikipedia
1982年に”報・連・相”は産まれたんですね!
アラフォー!
もっと前から使われていた用語だと思っていました!!
”報・連・相”は皆さんご存知の通り、以下の3つの単語の頭文字をとった造語。
①報告
②連絡
③相談
新社会人は、これから社会で活躍するために最初に教わることかもしれません。
「悪いことほど”報・連・相”!!」
社会人になったとき、私も諸先輩方にそう教わった記憶があります。
”報・連・相”してもらえない先輩
これまで”報・連・相”について悩んでいる先輩を何人か見てきました。
彼らはいつもこう呟いています。
「なぜ、若い子たちは”報・連・相”ができないんだ?」
彼らはその問題を解決しようと後輩に訴えます。
「なんでも言ってくれ!」
先輩からの強めなメッセージを受けて、後輩は”報・連・相”を意識して行動します。
とにかく”報・連・相”を優先するのです。
”報・連・相”しないと、先輩が怒るからです。
何でもかんでも報告します。
すると、先輩方の悩みは次の段階へ進みます。
「なんでも言えばいいってもんじゃない。」
無意識に”ダブルバインド”状態
”ダブルバインド”という言葉をご存知でしょうか。
ダブルバインド(英: Double bind)とは、ある人が、メッセージとメタメッセージが矛盾するコミュニケーション状況におかれること。この用語はグレゴリー・ベイトソンによる造語である。
引用;wikipedia
”ダブルバインド”は日本語で”二重拘束”です。
例えば、自分の子どもが学校のテストの結果を隠していたとします。
「怒らないから、見せなさい。」
そう言うと、子どもはテストの結果を見せてくれました。
そのテストの結果は散々なもので、親は表情を強張らせて言います。
「だから、普段から勉強しなさいって言ってるでしょう!」
Σ(・□・;)!?
メッセージとなんか矛盾してませんか!?
これが”ダブルバインド”です。
私が見てきた上記の先輩方は、後輩を”ダブルバインド”状態にしてしまっていると感じます。
”何でも報告しろ!”って言われたから言ってるのに、”何でもかんでも言えばいいってものじゃない”という状況に、後輩を追い込んでいませんか!?
もしかしたら”報・連・相”ができない後輩たちは、”ダブルバインド”の影響でもうどうしたらいいか分からなくなってしまっているのかもしれません。
”報・連・相”してもらうために必要なこと
後輩に”報・連・相”してもらうにはどうしたら良いのでしょうか。
”報・連・相”してもらうための3つの手段を考えてみました。
①最後まで話を聴く
よく言われることですが、やっぱり基本は大切かもしれません。
人の話は最後まで聴く!
その人が何を伝えたいかは、会話全体の中で最初の20%聴けば理解できると聞いたことがあります。
仕事をしていると、このことをよく実感します。
特に後輩が言ってくれることは自分も経験済のことが多いので、ちょっと聴けば何を言いたいのかわかってしまうのです。
だから後輩が話している途中でも「あーそれはね・・・」とこっちが話を始めたりしてしまうのです。
これをすると後輩はこう思ったりします。
「えーまだ話してるのに。」
「まだ伝えきれてないことあるのに・・。」
我慢して最後までちゃんと話を聴く。
まずは後輩にちゃんと”報・連・相”できたと実感してもらうことが大切です。
②”ダブルバインド”状態にしない
”報・連・相”ができない後輩には”ダブルバインド”を取り除いてあげた方が良いと考えています。
”報・連・相”って言われると「とりあえず何でも言わなきゃいけないのか」と考える人もいるからです。
せっかく何かを伝えてくれたのに「いや、そんなことは自分で何とかしろよ」的な態度や雰囲気を感じさせてしまったら、一気に”ダブルバインド”!!
まずは勇気を持って”報・連・相”できた後輩のことを受け入れましょう。
③自分からも”報・連・相”してみる
『子は親の背中を見て育つ。』
この教えに倣って、こちらから”報・連・相”を後輩にしてみるのはどうでしょうか。
特に”相談”がいいんじゃないかと思います。
”相談すること”って1番難しいです。
「今、忙しいんじゃないか。」
「こんなこと相談していいのかな。」
「迷惑かけたくない。」
相談する側は、こんなことを考えてしまうのです。
でも、相談って1番して欲しいですよね。
だから、こっちから”相談する”のです。
結果がどうであれ、”相談した時間を持った”ことに意味があります。
こうした姿を先輩が見せることが、後輩にとって”報・連・相”を理解するきっかけになります。
”報・連・相”の本当の意味
”報・連・相”って「報告・連絡・相談はちゃんとしなきゃダメよ。」という意味が込められています。
しかし、本当は違う意味が込められているらしいと聞いたことがあります。
”報・連・相”の本当の意味。
それは、
”報・連・相”しやすい環境が大切!
何でも言わなきゃダメではなく、そういうことが自然とできる環境を作れよという意味だというのです。
確かに、そうできる環境が1番大切ですよね٩( ‘ω’ )و
”報・連・相”が自然と発生できる環境づくりって簡単ではないですが、「報連相する側だけに問題があるわけじゃない」と認識できることで、これから良くできるきっかけとなるはずです。
私もまずは臆せず”報・連・相”して、「アイツ、今何してるかすげーわかるな。」と思われる存在を目指します!