こんにちは。
burikoです。
昨今、PDCAやロジカルシンキング、フレームワークなどは、もう当たり前なくらい浸透している。
何かの目標を達成しようとするとき、上記の思考法は非常に有効だ。
私は「考えていることを言葉にする」作業がすごく苦手。
PDCAもロジカルシンキングも思考を可視化して分析するため、頭の中を言葉にする作業が必要となる。
私はどうもそこがうまくできない。
「練習すればできるようになる」とか「できてる」とか言ってもらえても、自分の感覚では腑に落ちない。
”この言葉でホントに考えてること表現できてるのかな?”
”なんか普通の感じになっちゃったな?”
”もっと違うこと考えてた気がするんだけどな”
”なんかときめかないな”
このような感情にいつもなる。
言葉にしてときめかないってことは、頭で考えてたことが大したことないってことよ。
そんな発想は普通普通。
なんて考えに自ら辿り着いて、1人で勝手に凹むなんてこともよくある。
そんなとき、ブリコラージュという言葉に出会った。
ブリコラージュ(Bricolage)は、「寄せ集めて自分で作る」「ものを自分で修繕する」こと。「器用仕事」とも訳される。元来はフランス語で、「繕う」「ごまかす」を意味するフランス語の動詞 “bricoler” に由来する。
ブリコラージュは、理論や設計図に基づいて物を作る「設計」とは対照的なもので、その場で手に入るものを寄せ集め、それらを部品として何が作れるか試行錯誤しながら、最終的に新しい物を作ることである。
ブリコラージュする職人などの人物を「ブリコルール」(bricoleur)という。ブリコルールは既にある物を寄せ集めて物を作る人であり、創造性と機智が必要とされる。また雑多な物や情報などを集めて組み合わせ、その本来の用途とは違う用途のために使う物や情報を生み出す人である。端切れから日用品を作り出す世界各国の普通の人々から、情報システムを組み立てる技術者、その場にあるものをうまく使ってピンチを脱するフィクションや神話の登場人物まで、ブリコルールとされる人々の幅は広い。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
寄せ集めて、必要なものを創る・・・
こ、これだーーー!!!
私はブリコラージュに出会って、ときめいた!
ブリコラージュもステキな思考法の1つ
私は言葉にするのが苦手で、やりながら考えたいタイプ。
勢いを大切にしているところもあるので、私にとってブリコラージュという考え方は非常にときめきを与えてくれた。
振り返ってみると、私の人生はかなりブリコラージュまみれだった。
例えば、子どもの頃に友達と公園で遊んでいるとき。
遊び道具はボールだけ。
そんなとき、ずっと蹴ったり投げたりしてても飽きる。
私は違うことがやりたくなり、みんなに提案する。
枝をバット代わりしてボールを打つ。1番ボールが飛んだ枝を見つけた人が勝ち。
やってみる。盛り上がる。
でも、すぐ飽きる。
次は、バット代わりにしちゃって折れまくった枝を集める。
その上にボールを置いて、枝を1つずつ取っていったときボールが動いた人が負け。
やってみる。盛り上がる。
飽きる。
折れまくった枝をボールに投げつけて動かし、公園の端から端まで動かす。
やってみる。つまらない。
うんていの棒と棒の間を一切触れないようにボールを投げるのを、1発で成功させる。
やってみる。かなり盛り上がる。
飽きる…
みたいな感じで、周りにあるものでなんとか新鮮な遊びを考え続けていた。
このような経験は私に限ったことではないが、子どもの遊び方って、まさにブリコラージュ。
新しいものに頼るのではなく、今あるものを組み合わせて「楽しい」という目標を達成する。
ピタゴラスイッチもそう!
使ってる道具って高価なものではなく、文房具等の身近にあるものをうまく組み合わせてあんな楽しい装置を作っている。
まさにブリコラージュの極み!
仕事でもブリコラージュは使える。
何か課題を解決するための新しいものを生み出す必要があるとき、新しい知識の獲得や0から斬新なアイディアを絞り出すのではなく、今あるものを組み合わせて何かを生み出す。
大切なことは、課題に関係ありそうなことから全くなさそうなことまで、材料と見なすこと!
自分たちの経験、チームの人たちの経験まで全て材料。
例えば・・・
( ´ ▽ ` )
( ´ ▽ ` )
( ・ー・)
( ・ー・)
・・・
すいません。
例えたかったけど、良いものが思い浮かびませんでしたすいません。
きっとここまで読んでくださった方の中には「あー確かに!」と思ってくれている人がいることでしょう!
そう!
それです!(他力本願)
どうですか!?
ときめきませんか!?
キャリアを考えるときもブリコラージュ
「今あるものを寄せ集めて、必要なものを創り出す」
これがブリコラージュ。
これはキャリア形成にも当てはめて考えることができる。
世の中には子どもたちの進路支援を主な業務としている企業がある。
そこで話されるのは以下のようなステップで話されることが多い。
❶将来どうなりたいか
❷実現するために必要なことは何か
❸今何をやるべきか
人生を逆算して考える方法だ。
これができればいいが、できない子もいる。
私もそうだった。
大学は将来を見据えてではなく、そのとき勉強したいと思った学部に進学した。
仕事も今は大学のとき勉強したものとは全く関係ない。
そのとき思って決断したことが積み重なって、今がある感じ。
ブリコラージュ的なキャリア形成があるとすると、「やりたいことを明確にする」からのスタートがキャリア形成の全てではないと思える。
遠いゴールよりも、目の前の楽しそうなゴールを目指す。
ずっと1つのことを続けていくような世の中ではなくなったし、これからのキャリア形成はブリコラージュ的思考がもっとも大切になるかもしれない。
ブリコラージュは、burikoを支えてくれる大切なものになっている。
ロジカルな考え方に息苦しさを感じている方が、ブリコラージュを知ってちょっとでも救われることを願っている。
参考文献:結果を出す人は「ブリコラージュ」で考える/高倉豊(著)/かんき出版/