12時間〜パパが出産に立ち会って体験できること〜

12~the first birth
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こんにちは。

burikoです。

 

これから

パパになる皆さん。

私から

お伝えしたいことがあります。

 

 

出産って

めっちゃ大変。

 

 

言われなくても

わかることかもしれませんが、

実際に見たことあるのと

見たことないのでは

全然違います。

 

私は

自分の子どもの出産に

最初から最後まで

立ち会うことができました。

 

今回は、

そんな出産立ち会いエピソードを

書き綴りました。

 

これから立ち会う予定の

パパたちよ。

 

あなたにも

覚悟が必要です!!

 

陽気な奥さん。慎重な私。

PM7:00

 

出産準備のため

実家に帰っていた奥さん。

 

ある日、

いつもと違う感覚が・・・。

 

奥さん
これは、ついに来たな・・・。

 

この時の感覚を、

奥さんはこう表現しています。

 

 

奥さん
全細胞が本番が来たことを教えてくれた。

 

 

そのとき、

痛みが多少あったようですが、

想像していたより痛くない。

 

 

奥さん
私って楽に出産できるタイプかもしれない♪

 

 

この発言を、

奥さんは

出産後に

こう語っています。

 

 

奥さん
あのとき勘違いしていた自分をぶん殴りたい。

 

 

奥さんは私に

「来た気がするので、病院いきまーす」と

LINEをくれました。

 

 

あれ?

出産の時って

「う、産まれるっ!」みたいな感じで

病院行くんじゃないの!?

 

「ちょっと友達とご飯食べてくるわ」と

同じくらいのテンションにびっくり。

 

 

逆に、

私は緊張。

自宅から病院に向かう景色が、

なんだかいつもと違う景色に感じる・・・。

 

 

PM8:00

 

病院へ到着。

 

奥さんに

「大丈夫?」と

声をかけると

「うん。まだ大丈夫。」と

なんか余裕そう。

 

 

奥さん
生理痛より痛いくらいだから、なんか大丈夫かも♪

 

 

部屋に流れる

素敵なクラシックも相まって

緊張感は全くありません。

 

ポカリスエットとお菓子を

買ってくるように

頼まれていたので、

部屋の荷物置きに

置きました。

 

私は夕飯を食べていなかったので、

コンビニで買ったおにぎりを

2つ食べました。

 

「それだけで足りるのか?」と言われましたが、

「終わったらがっつり食べるよ」と答えました。

 

お菓子とおにぎりを食べながら出産待ち。

ちょっとした遠足のようです。

 

PM9:00

 

助産師さんが来てくれて、

子宮口の開き具合を確認してくれます。

 

「まだ2〜3cmくらいねー。」

 

2〜3cm??

助産師さんにどういうことか尋ねると、

子宮口が10cm程度になったら

赤ちゃんが出てくる準備が整うと

丁寧に説明してくれました。

 

なるほど。

病院に来て2時間で2〜3cmか。

ということは・・・

 

あと3時間くらいで本番って感じかな!!

 

見えない終わり

 

AM0:00

 

奥さん
ゔゔゔゔゔーーー

 

数時間前とは比べものにならないほど、

陣痛が辛そうです。

 

奥さん
腰ざずっでぇぇぇ!!!

 

3時間前までの

奥さんとは様子が違う・・・。

これが出産なのか。

 

助産師さんが

定期的に来てくれますが、

めちゃくちゃ冷静。

 

相当痛がっているのに、

助産師さんは

出産の準備をする様子はありません。

 

「いきまないように、力抜いてねー。」

 

優しい口調で語りかけて、

隣の分娩室に消える始末。

 

あれ?

まだ産まれないの??

 

奥さん
ゔゔゔゔゔーーー

 

AM2:00

 

奥さん
あああああああ!!!!!

 

さささ叫んでるぅぅぅ!!!

 

5分おきに襲ってくる痛み。

奥さんは

叫んでないと

痛みに耐えられないようです。

 

 

奥さん
もう無理。産みたい。助産師さん呼んで・・。

 

 

奥さんは

私にナースコールを押してくれと

懇願します。

でも、

私はなんとなくわかっていました。

 

きっと、まだ産めない。

 

30分前、

助産師さんは

「子宮口がまだ3〜4cmくらいねー。」と

言っていました。

 

GOALは10cm。

3時間前に2〜3cmで、今はまだ3〜4cm。

自分が思っていたスピード感とは違って、

本当にゆっくり開いていくものだと

理解しました。

 

 

でも、

奥さんはナールコールを押して欲しいと

必死に訴えてきます。

 

私は

自分の気持ちを押し殺して

ボタンを押しました。

 

助産師さんは

優しく奥さんを励まします。

 

助産師さんは私に

「まだまだなので、よろしくお願いします」と

目で語りかけてきた気がしました。

 

日付が変わる頃には

出産できるだろうと考えていた自分が

恥ずかしくなりました。

 

去り際に、

助産師さんはテニスボールを出して、

奥さんのお尻をグッと押しました。

 

すると、

奥さんはすごく楽そう!

 

助産師さんは私にテニスボールを預けて、

また隣の部屋へと消えていきました。

 

テニスボールとお尻の爆発

 

AM3:00

 

奥さん
お尻が爆発する!!!

 

痛みが来ると

本当にお尻が爆発しそうな感覚のようです。

そこで、

私がテニスボールをお尻に当てて、

全力で押します。

そうすると、

かなり楽みたい。

 

 

奥さん
もっと押して!!

 

 

陣痛がきているとき、

奥さんは押せ押せと要求してきます。

 

「身体が上にいっちゃうくらい押してるけど、大丈夫なのか?」

 

ちょっと不安だけど本人が要求しているので、

私は全力で奥さんにのお尻に

ボールを押し込み続けます。

 

5分おきに訪れる陣痛。

それに合わせて、

約3分間お尻にボールを全力で押し込む。

 

これを繰り返します。

 

AM5:00

 

奥さん
ううう・・・。

 

何時間も陣痛の痛みは続いています。

体力の限界なのか、

陣痛が来ても

これまでのように叫ばなくなってきました。

 

陣痛がくると、

私は奥さんの身体が浮き上がるほどの力で、

テニスボールでお尻を押します。

 

奥さんは

約5分起きに痛みに襲われます。

その痛みは3分弱くらい続きます。

その間、ずっと全力で押します。

 

これ、終わりのないボクシングだ・・・。

 

奥さんの叫びが試合開始のゴング。

約3分戦った後、椅子に戻ります。

そして、5分に強制的に試合開始。

これを、3時間繰り返しています。

 

奥さんは自分以上に痛みと戦っています。

それは頭で理解していたのですが

「これしんどいな」と考えてしまいました。

 

そのうち、

奥さんは人間の本能を発揮し始めます。

 

陣痛と陣痛の間の約5分の間に、

睡眠を取るという回復術を会得したのです!

 

そうでないと身体が持たないのでしょう。

助産師さんも

これは普通のことだと教えてくれました。

これから赤ちゃんを産むために必要な休憩だと。

 

私には

もう1つ空腹との戦いもありました。

出産にそんな時間がかからないと

勝手に想定していました。

見込みの甘さです。

 

私は奥さんのために買ってきたパックンチョを

少しずつ食べます。

いつこの戦いが終わるかわからないので、

長期戦に備えて少しずつ食べます。

 

遭難して無人島にたどり着いたら、こういう感じなんだろうな・・・

 

満身創痍の2人。

そこへ助産師さんが現れて

「子宮口も開いてきたし、7時くらいには赤ちゃん出てきそうね!」

伝えてくれました。

 

キキキターーーーーーーー☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

 

こんにちは赤ちゃん

 

AM6:00

 

ついに出産準備が始まります。

奥さんが寝ていたベッドは、

分娩台フォーメーションに切り替わります。

助産師さんは

奥さんにタイミングよくいきむように伝えます!

 

 

奥さん
んんんーーー。

 

 

奥さんはのちに教えてくれました。

 

奥さん
いきんでたほうが、全然ラク!!

 

陣痛が来てるのに、いきんじゃダメなのが本当に辛かった。

今は赤ちゃんが出ようとするのを

一緒にいきんで応援できる。

もうすぐ赤ちゃんに会える。

この痛みから解放される。

 

 

が、がんばれ!!

 

私には何もできません。

 

あれ?

テニスボールでお尻を押しすぎて、

明らかに手首に違和感が・・・

 

えぇーい!

今はそんなこといいんだ!

 

AM7:00

 

オギャー!オギャー!

 

奥さん
終わったーーー!!!
buriko
終わったーーー!!!

 

 

2人揃って叫びました。

泣くかと思ったけど、

奥さんも子どもも無事だったことに

安心感がすごかったです。

 

お互い『お疲れ様』と

健闘を称え合いました。

 

そして、赤ちゃんとの対面。

少し怖かったです。

 

今にも壊れちゃいそうなくらい小さくて。

でも、確かに生きていて、

その肌に触れた時に愛おしさが爆発しました。

 

 

出産に立ち会えて、

本当に良かった。

 

 

命が誕生するには、

命をかけていることを知りました。

 

赤ちゃんを産めない身体の私は、

どんなに想像したってその大変さを

100%実感することはできません。

肉体的だけではなく、

精神的なものも含めて。

 

でも、立ち会うことで

赤ちゃんがお腹の中から出てくる過酷さを

肌で感じることはできます。

命の尊さを知ることができました。

 

終わらない戦い。

 

AM10:00

 

出産は赤ちゃんがお腹から出たら

終わりではありません。

命をかけて出産した奥さんが、

部屋に戻れる状態になるまで

回復するのを待たなければいけません。

 

回復するまで個人差があるようですが、

うちの奥さんは貧血がひどくて

なかなか起き上がることができませんでした。

自力で歩行するのは、

とてもじゃないけど無理。

 

AM7:00に出産して、出

産後の処置をしてもらったら

そのままベッドで眠り続けていました。

 

私はイスに座っています。

おにぎり2個とパックンチョのエネルギーで、

出産の立ち会いを終えました。

寝ずに奥さんのお尻にフルパワーで

テニスボールを押し込み続けました。

 

まぁまぁ、過酷!

 

奥さんに比べれば

私のやってることなんてたいした事ないです。

 

100kmのトレイルランと

散歩ぐらいの差があるでしょう。

でも、

これからパパになる方々にはお伝えしたい。

 

 

結構

辛かったんです、私(T ^ T)

 

 

奥さんが回復するまで、

私は明日のジョーの

ラストシーンのように

椅子に座っていました。

 

燃えたよ、燃え尽きた、真っ白にな・・・。

 

私は

出産に立ち会うということをナメていました。

これから出産に立ち会うパパには、

奥さんと同様に覚悟を持って

挑むことをおすすめします。

 

本当に大変なのは奥さんですが、

パパにもやれることはあります。

 

出産に立ち会うことが、

皆様にとって素敵な時間になることをお祈りしています。

 

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