【教員勤務実態調査で検証】部活動の時間、減ってないと思う・・・。

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こんにちは。

burikoです。

 

 

皆さん!

中学校や高校の頃、部活動はやっていましたか?

昨今、教員の働き方を含め、部活動のあり方が問われています。

 

 

そんな学校の先生の勤務実態を把握すべく、文部科学省から「教員勤務実態調査」が公表されています。

 

 

その中で、土日の部活動についてのデータがあります。

 

文部科学省HP「教員勤務実態調査(令和4年度)」より

 

上記データから、中学校における土日の部活動時間のみを抽出すると、以下の通りです。

 

時間:分

  平成28年度 令和4年度 増減
部活動・クラブ活動 2:09 1:29 ー0:40

 

平成28年度と令和4年度の部活動時間を比較すると、40分減少したとのことです。

 

 

このデータを見て、私は思いました。

 

部活の時間、減ってないと思う!!

 

なぜそう思ったのかを、以下に考察してみます!

そして、どうしたらいいのか個人的な意見をご提案します!

学校の先生のためにっ!

 

部活の時間は減っていない

 

教員勤務実態調査」では、部活動の時間は平成28年度と令和4年度を比較していました。

  平成28年度 令和4年度 増減
部活動・クラブ活動 2:09 1:29 ー0:40

 

この結果を見ると、「学校の先生も働き方改革が進んでいるのね!」と感じます。

でも、私は素直にそうは思えませんでした。

 

私はこのデータを見た時、平均値で見たら減少しているだけだと感じました。

このデータを見る際に、考えなくてはいけない大切なことが2つ含まれています。

 

①コロナ禍で活動時間を制限している

 

1つ目は、令和4年度はコロナ禍だったということです。

新型コロナウィルスの影響で、学校の教育活動はかなり縮小されました。

部活動もそうです。

 

感染者が多い時期は、それぞれの部活動で活動を自粛していた可能性が大いにあります。

よって、令和4年度の部活動時間が減少したのは、先生の働き方が改善したことが要因と考えにくいです。

 

②やっている部活はやっている

 

2つ目は、ちゃんと活動している部活はもっと活動しているということです。

例えば、スポーツ庁から「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」が策定されています。

 

このガイドラインの中に、部活動時間に関する以下のような記載があります。

 

1日の活動時間は、長くとも平日では2時間程度、学校の休業日(学期中の週末 を含む)は3時間程度とし、できるだけ短時間に、合理的でかつ効率的・効果的な 活動を行う。

 

運動部活の土日の活動時間は、3時間程度にしましょうとのことです。

運動部であれば、ある程度の技術を身につけるために、3時間程度は練習が必要でしょう。

 

 

教員勤務実態調査」によると、令和4年度の土日の部活動時間は1時間29分でした。

この1時間29分は、全部活動の平均値。

ここで考えなくてはいけないのが、全部活動が土日に活動していないことです。

 

より具体的に考えるため、どの学校にもよくありそうな部活動を想定してみました。

 

【運動部】 【文化部】
野球部 吹奏楽部
サッカー部 美術部
テニス部 パソコン部
陸上部 軽音楽部
バスケットボール部 家庭科部
バレーボール部 書道部
バドミントン部 演劇部
卓球部 英語部
剣道部 写真部

 

 

上記の18部活の中で、土曜日に活動しがちな部活動を3時間として、以下のように勝手に想定します。

 

【運動部】 【文化部】
部活動名 活動時間(時間) 部活動名 活動時間(時間)
野球部 吹奏楽部
サッカー部 美術部
テニス部 パソコン部
陸上部 軽音楽部
バスケットボール部 家庭科部
バレーボール部 書道部
バドミントン部 演劇部
卓球部 英語部
剣道部 写真部

 

現実はもっと多くの部活動が活動している可能性がありますが、あえて少なく想定してみました。

 

上記の数値から、平均値を算出すると、

活動平均時間は約1時間18分となります。

 

つまり、部活動時間の平均値が低くても、、これまで通りやっている部活はやっている可能性があるということです。

 

■部活動の手当って知ってる?

 

ところで、土日に部活動を行った場合の手当って、どれくらいなのかご存知ですか?

 

例えば、東京都での部活動手当について、こちらの記事をご覧ください。

 

3時間で¥3,000です!!

時給にすると¥1,000です!!

 

ちなみに、東京都のアルバイトの最低賃金は¥1,072です。

(参考HP:厚生労働省 東京労働局

 

この手当は、部活をどれだけやろうが、1日3時間分までしか支給されないことです。

上記で示したガイドラインで、学校がない日の部活動は3時間程度と示されていました。

しかし、現実はその前に準備する時間や片付ける時間があり、学校の先生は当然生徒より早く来るし、生徒より遅く帰ります。

部活動に関わる勤務時間は3時間では収まらないことが多いはずです。

 

無理しないで、先生!

 

仕事として部活動指導を考えた場合、自分なりに考察してみて、その現実の厳しさを感じました。

私も中学校、高校のときの部活は楽しかったし、良い経験ができたと思います。

 

でも、それは学校の先生の善意で支えられていた部分が大きすぎることに気付かされました。

 

「昔できてたんだから、今もできるでしょ。」は違うと思います。

時代が変わってきていますから。

 

ちゃんと残業代が支払われる社会になってきてるし、学校の先生の世界にもそういったことが当たり前になって欲しいです。

 

そうすることが、子どもたちのためになるはずです。

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