こんにちは。
burikoです。
あれは小学2年生のときだ。
私は社宅に住んでいた。
同じ社宅に、私と同い年の友達がたくさん住んでいた。
その社宅の敷地にはとても大きな庭があった。
学校が終わると、その庭でみんなで遊ぶことが極上の過ごし方だった。
社宅の近くには、1件の豪邸があった。
その豪邸には私と同い年のだいちゃんが住んでいた。
私とだいちゃんは親友だ。
「オレたち、親友だもんね。」と言い合うほど親友だ。
だいちゃんの家は、コリー犬を飼っていた。
とても可愛かったが、すごく吠える。
「みんなが来て嬉しいのね。」とだいちゃんのお母さんは言っていたが、私にはブチギレているようにしか見えなかった。
その日、だいちゃんのコリーを連れて社宅の庭で遊ぶことになった。
だいちゃんのコリーが社宅の庭に来るのは初めてだった。
突然のゲスト登場に、一緒に遊んでいたみんなのテンションはぶち上がった。
みんなでコリーのリードを交代で持たせてもらって、庭を走らせる遊びが始まった。
何人か散歩させて、次の子がリードを受け取ったときだった。
それまで大人しかったコリーが突然吠えてその場でクルクル回り出した。
コリーの周りには10人くらいの子どもたちがいたと思う。
その中に私もいた。
コリーが突然吠えて回りだしたもんだから、周りの子どもたちはびっくりしてコリーを中心に放射線状に走って逃げ出した。
もちろん私も逃げた。
すると、コリーは逃げ出した子どもたちの中から1人を選んで追いかけた。
選ばれたのは私だ。
お、おれ!?
ものすごい勢いで追いかけてくるコリーを見て、絶対逃げきれないと確信した。
他に逃げた子たちを見ると、木に登っているやつがいた。
賢い。
オレも木に登れば逃げ切れ…
と思ったときには、コリーは私の太もも目掛けて口を開いてジャンプしていた。
次の瞬間、私はコリーに噛まれた。
ギャーーース!!!
私は叫んで泣いた。
痛かった。
私の太ももを噛んで満足したコリーは、落ち着きを取り戻して飼い主であるだいちゃんの元に歩いていった。
泣いている私にだいちゃんが駆け寄ってきてくれた。
そして、だいちゃんは言った。
「大丈夫だよ。戯れてるだけだから。」
そんなわけない。
噛んだじゃん。
ちょー痛かったし。
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という話をうちの娘にしたら、毎日「犬に噛まれた話して」と言ってくる。
何がおもしろいんだ?