こんにちは。
burikoです。
今年もバレンタインデーがやってきた。
この時期になると、いつも思い出す中学時代の『バレンタイン失敗エピソード』がある。
私は、人間として良くない行動をしてしまった。
それを猛烈に反省している。
思春期のときって、女子からチョコレートをもらうことが恥ずかしかったりする。
嬉しいくせに。
恥ずかしさを隠そうと変にカッコつけて、変なことになったりするんです。
そんな私の『バレンタイン失敗エピソード』を書き綴る。
私が伝えたいことは1つ。
恥ずかしくても、しっかり受けとめろ!
エピソード1:手作りチョコレート
時はburikoが中学2年、バレンタインデー当日。
その日は平日で、いつも通り学校に登校。
放課後、部活動を終えて、親友Mを一緒に下校していた。
私も親友Mもお互いバレンタインデーであることは分かっている。
ここまで、2人ともチョコレートをもらうイベントは発生していない。
「まぁ、こんなもんだよね。」
口に出さずとも、2人は同じ想いを抱えながら学校の校門を出ようとした。
その時である。
身を隠した同じクラスの女子3人が、私たちの前に現れたのだ!
「同じクラスの女子3人が みがまえるまえに おそいかかってきた!」
ドラクエであれば、女子たちの先制攻撃をくらうパターン。
私はびっくりしてアワアワしたが、思考は高速回転した。
「(あ、これ、チョコ渡されるパターンだ)」
「(っていうか、オレに?それともMに?)」
「(っていうか、3人のうち誰だ?全く予想がつかん)」
ここで、目の前に現れた女子3人を解説しよう。
読者の皆様に女子3人をイメージしやすくするため、ちびまる子ちゃんのキャラに例えてご紹介する。
1人目は笹山さん。

かわいい。
2人目はたまちゃん。

かわいい。
3人目はみぎわさん。

・・・
それぞれ全く違うタイプの女子3人。
一体誰が誰にチョコをあげようとしているんだ・・・。
「あの・・・これっ!」

みぎわさんキターーー!!!
相手は親友Mだーーー!
手作りキターーー!!!
親友Mは複雑な感情を押し殺したような顔で「あ、ありがとう。」とお礼を言った。
女子3人のテンションはすごいことになっていて「きゃー返事聞かせてねー!」を叫んで走り去っていった。
返事聞かせてねっ!?
こここ告白付きじゃん!
親友Mのもらった手作りチョコは、ハート型だった。
エピソード2:サン
みぎわさんから告白付きの手作りチョコをもらった親友M。
帰り道に親友Mに「返事どうするの」と聞いた。
親友M「付き合うわけないだろ。」
お互い答えは分かっているのに、お決まりの会話をしてしまった。
中学生の私と親友Mは、まだみぎわさんの魅力を理解できるほど成熟していなかった。
親友Mは「いやー違うんだよなー」と気難しい顔をして呟く。
私はその気持ちがわかる。
私たち2人はみぎわさんと仲が良かった。
笹山さんやたまちゃんと話す時は緊張するが、みぎわさんだけは男子の友達と同じように話せた。
みぎわさんを初めて「女子認識」しているので親友Mは戸惑っているのだ。
親友Mは道路に落ちていた石を蹴り飛ばしてから「よし!」と何かを決断した。
「俺、これなんか食べれないわ!」
私もそう思った。なんかきついんだと親友Mは訴えた。
チョコレートをもらったことでみぎわさんとの男女を感じない関係が終わったこと。
ハート型の手作りチョコをどんな顔して食べればいいかわからないこと。
チョコをもらいたいのは、みぎわさんじゃねぇんだよという気持ち。
なんか色々考えてしまって、食べない決断を下した親友Mに「いいんじゃない」と私も同意した。
「サンにあげるわ。」
親友Mはそう言うと、私たちは顔を見合わせて笑った。
エピソード3:3秒
親友Mの家の前に着いた。
玄関の横には犬小屋があり、サンが「ワン」と鳴いて出てきた。

ミックス犬で中型くらいのサイズであるサンは、とにかく懐かない。
親友Mの家に遊びに行くときは、Mがサンを取り押さえてくれないと通過できないほど吠えまくる。
番犬としては最高の役割を果たしている。
親友Mはカバンからハート型の手作りチョコを取り出した。
「サン、あげるよ。」と親友Mは手作りチョコを目の前にホイッと投げて、地面に落ちた時ハートが割れた。
サンはチョコレートに飛び付き「ハグッ!ハグッ!」と言いながら3秒で食べてしまった。
・・・
3秒で消えてしまったチョコを見て、私たち2人は「これ、やっちゃいけなかったな。」とすぐに思った。
みぎわさんがどんな想いで作ってくれたのか。
3秒で消えたチョコと引き換えに、3秒で罪悪感に包まれた。
翌日。
告白を断ってきた親友Mに「どうだった?」と聞くと「ごめんって言ってきたわ。」と私にも謝罪しているかのように呟いた。
サンにあげたことは言わなかったようだが、いろんな想いを「ごめん」に込めたようだった。
親友Mを見て私も「ごめん」と心の中で呟いた。
あとがき:チョコと想いはちゃんと受け止める
照れ隠しや、自分を良く見せたくてつい調子に乗ってしまうことがある。
上記のバレンタインデーのエピソードを通して、私は「チョコはちゃんと受け取ること」を学んだ。
チョコをくれる人の想いは、とても尊い。
「いやー違うんだよなー。」とこちらが勝手に判断して、雑に扱うものではない。
相手の想いに答えることができなくても、しっかりと受け止めることはできる。
それが大切なんだと学んだ。
ちなみに、中学時代親友Mと私はサンにチョコをあげてしまいましたが、犬にチョコは絶対NGです!
ネットで調べたら、大変危険な行為だったと知りました。
サン、本当にごめんない。
幸い、サンはチョコを食べた後も元気で、天寿を全うすることができました。