こんにちは。
burikoです。
私、キャリア教育が好きです。
理由は、教科の授業とは違い、様々な内容の授業が展開できるからです。
自分の経験から「こういうことって大切だよな」と感じることをワークにしてみたり。
面白い実践をされている学校を参考にしたり。
外部の団体とコラボしてみたり。
教員になってから色々やってきました。
でも、キャリア教育を実践していて時々思うんです。
キャリア教育って、何だよっ!!って。
実践してきたことは、どれも大切だと思っています。
だからこそ「本当にこれって実践する価値があるのか」と迷ってしまうんです。
キャリア教育とは何か。
この問いに、2年くらい取り憑かれています。
しかし!
最近、この問いに対する自分の答えを見つけることができました!
私の答えは、合っているかどうかはわかりません!
でも、私と同じように「キャリア教育とは何か」の問いに悩んでいる方の手助けをしたい!
そんな想いを書き綴らせてください!!
①個である自分と全体の一部である自分を認識できるようになる
②問いの立て方とそれを考え抜くチカラを身につける
上記の2つを芯として、キャリア教育を実践することが大切!
私は、そう考えています。
目次
キャリア教育とは
そもそも、キャリア教育って何なんでしょう。
その定義的なものを調べてみました。
キャリア教育とは、一人一人の社会的・職業的自立に向け,必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して, キャリア発達を促す教育
参照:文部科学省
ほほー。
そもそもキャリアって何なんでしょう?
キャリアとは
人は,他者や社会とのかかわりの中で,職業人,家庭人,地域社会の一員等,様々な役割を 担いながら生きている。これらの役割は,生涯という時間的な流れの中で変化しつつ積み重な り,つながっていくものである。また,このような役割の中には,所属する集団や組織から与 えられたものや日常生活の中で特に意識せず習慣的に行っているものもあるが,人はこれらを 含めた様々な役割の関係や価値を自ら判断し,取捨選択や創造を重ねながら取り組んでいる。 人は,このような自分の役割を果たして活動すること,つまり「働くこと」を通して,人や 社会にかかわることになり,そのかかわり方の違いが「自分らしい生き方」となっていくもの である。 このように,人が,生涯の中で様々な役割を果たす過程で,自らの役割の価値や自分と役割 との関係を見いだしていく連なりや積み重ねが,「キャリア」の意味するところである。
参照:文部科学省
なーる。
ところで、キャリア発達って何なんでしょう?
キャリア発達とは
社会の中で自分の役割を果たしながら,自分らしい生き方を実現していく過程を「キャリア発達」という。
参照:文部科学省
うんうん。
何となくわかる。
でも、私的にはちょっとモヤつきます。
「これだと、何でもキャリア教育って言えちゃうよね?」って思うんです。
確かにそういう側面もあると思いますが、キャリア教育を実践する教員にとって、もっとバシッ芯になるようなものがほしい!
そこで、キャリア教育を実践する上で、芯になるようなポイントを考えてみました!
キャリア教育の芯となる2つのポイント
冒頭でもお伝えしましたが、キャリア教育って次の2つが大切だと思っています。
①個である自分と全体の一部である自分を認識できるようになる
②問いの立て方とそれを考え抜くチカラを身につける
①個である自分と、全体の一部である自分を認識できるようになる
学校で実践しているキャリア教育では、以下のスキル等についての授業が多いように感じています。
「自己理解」
「コミュニケーション力」
「リーダーシップ」
「チームワーク」
例えば。
「コミュニケーション力」がテーマだと、演劇の手法を取り入れたワークなどがあります。
最近では、小学校からこのような授業を行なっているところもあります。
これらのことは、どれも大切です。
しかし、上記の3つ以外にも大切なスキルっていっぱいあります。
「プレゼン力」や「アンガーマネージメント」だって大切です。
大切なスキルをあげていったら、すごい数になるでしょう。
スキルの一つひとつを意識していたら「あれ?結局大切なスキルってどれよ?」と、迷走するときが来ると思うんです。
よって、1つずつのスキルを意識するのではなく、色々あるスキルを一括りにしたとき「それって何なの?」というところを意識すべきだと考えています。
私、こういったスキルって、”個の自分と全体の一部である自分を認識できる”ためのものだと思うんです。
例えば。
自分はどんな人間なのかを考える「自己理解」は、”個の自分を認識する”こと。
「コミュニケーション力」や「リーダーシップ」は、”全体の一部である自分を認識する”こと。
人間は絶対に1人では生きていくことはできません。
他者との関わりの中で生きています。
だから、”全体の一部である自分を認識する”ことは、絶対大切なこと。
でも、それだけじゃなくて、
他者との関わりの中でも、自分というものが存在します。
自分の想いがあるから、やりたいことができたり、ときには自分自身を邪魔をしたりします。
”個の自分を認識する”ことも、絶対大切なこと。
色々なスキルは、上記の2つを認識するためのものなのです。
②問いの立て方と、それを考え抜くチカラを身につける
学校で行うキャリア教育の代表的なものとして、社会人講話があります。
自分のロールモデルとなる人の話を聴く機会として、とても有意義な時間です。
その一方、「子どもたちにとって有意義ではないかも」と感じる瞬間もあります。
それは、講話をしてくれた方の話に感動していても、「他人事」だと捉えているからです。
「話は良かったけど、私はあの人と同じ仕事には就かないからなー。」
とか言う子って、いるんですよ。
そう思ってしまう気持ち、よくわかる。
でも、大切なのは”その方がどのように考えて、それをどのように捉えて行動しているのか”何です。
子どもたちに「問いの立て方と、それを考え抜くチカラ」を知って欲しいんです!
子どもたちがどういう将来を生きていくか、学校の先生には絶対にわかりません。
でも、社会に貢献していかなければいけなくなったとき、全員に求められることがあります。
それは、
自分だけの課題を見つけて、それを解消すること。
上記のことができるようになるには、「問いの立て方と、それを考え抜くチカラ」が大切になります。
子どもたちに”なぜキャリア教育なんてやってるのか”を伝えていきたい
上記で示した2つのことは、学校の先生ではなく、外部の方が実践しても良いと思います。
例えば、「コミュニケーション力」については演劇を専門とされる方や、企業研修で講師をされている方のプログラムがあったりします。
ちょっと勉強した学校の先生よりも、その道のプロから教わった方が、子どもたちにとっても有意義です。
先生が何でも勉強して実践する必要はないかもしれません。
私は、学校外の方々とコラボすることが大好きです。
学校の先生が色々やるより、外部の方にきてもらった方が、子どもたちも楽しそうなんですよね。
あれ?
じゃあ、キャリア教育に関して、先生は何もやらなくていいのかな?
そんなことを思ってたこともありますが、先生だけにしかできないことがあります!
それは、
「なぜキャリア教育をやっているのか」を子どもたちにしっかり伝えること!
これを子どもたちが理解していることはすごく大切です。
スポーツの練習でも、「何のための練習をしているのか、意識しているのとしていないのでは、大きな違いがある」と聞いたことがあります。
それと同じで、キャリア教育に関する授業を受けるときも「なぜやるのか」を理解しているほうが効果が高いと考えます。
「なぜやるのか」を伝えられるのは先生しかいません。
キャリア教育でやることって、抽象的だったりするんです。
それをしっかり伝えるのは、子どもと接する時間の多い学校の先生の出番!!
伝え方には、色々な方法があると思います。
私が思う伝え方は、1つ。
それは、
キャリア教育を一緒に楽しむ!!
自分が授業しても、外部の方が授業してくださるときも同じです。
とにかく自分も主体的にキャリア教育を楽しむこと。
*「一緒に楽しむこと」については、下記の記事に書き綴りました!
「なぜキャリア教育をやるのか」を理解してくれれば、子どもたちにとってきっと有意義な時間になります。
頑張ります!