クラスをチームにしたい!チームビルディングする前に確認すべきこと〜高等学校の学級経営〜

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こんにちは。

burikoです。

 

私、「平和であること」がとても好きなのです。

仕事でも、家庭でも、友達でも、みんなと平和でいたいです。

私がいう平和は殺伐とした争いごとがない状態のこと。

争いごとがない状態にするために必要なことは、その人と”チームになること”だと思っています。

 

自分が担当するクラスを受け持つと、私はクラスをチームにしたくなります。

これまでにクラスをチームにするべく、色々仕掛けてきました。

失敗しては”チームビルディング”に関する書籍で勉強してきました。

そんな試行錯誤を繰り返すなかで、いま私がたどり着いたことがあります。

 

「クラスをチームにしたいけど、なんか上手くいかないなー。」

 

このように悩んでる方のヒントになれば幸いです。

 

学級経営とは

 

学校の先生の仕事の1つに、”学級経営”があります。

学校における児童,生徒の基本的な活動単位である学級を,教育的な目的に即して組織化し,教育活動を充実させていく教師の仕事。法規の適用,諸事務の処理によって学級の教育条件を維持し,運営を遅滞なくする学級管理とは異なり,教師の主体的な意思に支えられた創造的活動であると理解される。学級組織はもともと経済的,能率的観点から導入されたものであり,管理的発想が先行したが,学習における個人差に対する認識が深まったことや,集団生活の場としての学級の意味が理解されてきたことに伴い,学級に存する諸条件に対していかに教育的見地から働きかけていくか,という経営的発想が強調されてきた。学級経営の最近の動向は,さらに,児童,生徒の積極的な意欲を基礎とした集団的活動と,教師の創造的実践を互いにかみあったものとしてとらえようとする。学級集団づくりは個々の児童,生徒の生活意欲,学習意欲の振起を学級の人間関係の変革,学級集団の組織化,集団規律の確立を通じて達成しようとする。一方,学校経営,学年経営との関連において,学級経営が閉鎖的な学級王国に陥ることは厳に戒められなければならない。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について

 

活字で説明されるとめちゃくちゃ難しいことに見えます。

 

実際、様々な個性をもつ40人の集団をリードすることは本当に難しいことです。

でも、”学級経営”が上手くできるかできないかは、教員の楽しさに大きく影響します。

 

クラスをチームにしたい理由

 

高校ではHRクラスがあっても、授業では生徒がバラバラになることが多いです。

 

例えば、理系の生徒は物理or化学、文系の生徒は日本史or世界史など4つに分かれたりします。

高校になると、クラスがあっても全員揃って受ける授業って少なかったりします。

よって、同じクラスに誰がいたか把握しないまま進級する生徒もいます。

 

担任も、クラス全員と顔を合わせる時間って少ないんです。

朝と帰りのSHRと週1時間のHRの時間だけだったりします。

 

しかし、学校行事はクラス単位で実施します。

修学旅行も体育祭も文化祭も、クラス単位でやります。

 

修学旅行も体育祭も文化祭も、”チーム”状態のクラスであったら「平和」だし「楽しい」と思うので、クラスをチームにしたいのです!

 

 

良いチームになるための2つの条件

 

”良いチームとは何か?”

 

この問いで話し出すと、色々出てきて楽しくなりそうです。

 

話を先に進めるために、ここでは私が考える良いチームになるための2つの条件を設定します。

 

・全員がクラスに貢献したい気持ちをもっている

・クラスのメンバーそれぞれの得意不得意をなんとなく理解し、受け入れている

 

これがクラスが良いチームになるための条件だと考えています。

文化祭のときのクラスを例に、なぜこの2つの条件が必要なのか説明します。

 

全員がクラスに貢献したい気持ちをもっている

 

文化祭ではクラス単位でお化け屋敷や焼き鳥屋など、何かしらやります。

その準備をリードするのが文化祭実行委員です。

 

文化祭実行委員から「クラスの人たちが全然協力してくれない!」と言われます。

これまで教員をしていて、このセリフは毎年聞きます。

 

文化祭実行委員は、全員で準備をしてほしいのです。

しかも、前向きに!

準備もしないで、友達をふざけている子を文化祭実行委員は「ありえない」と一蹴します。

 

友達とふざけちゃう子たちは、クラス関係なく仲の良い友達と廊下にいます。

彼らを見ていると、”クラスに貢献しよう”という意識が持てないんだなと感じます。

 

チームになっているクラスは、準備中は無駄に教室の外に出てきません。

クラスがチームになるためには、仲間のために貢献しようとする気持ちが持てるかどうかが大切です。

 

 

クラスのメンバーそれぞれの得意不得意をなんとなく理解し、受け入れている

 

文化祭準備には、色々な仕事があります。

進捗管理、会計、装飾、買い出し・・・などなど。

 

私の経験からお伝えすると、買い出しはクラスの中で社交的だったり派手な子が行きたがります。

テンション高めに買い出しへ向かいますが、必要なものをちゃんと買ってこれなかったりします。

文化祭実行員が全体の進捗状況を把握しようとしますが、実はその友達が的確に状況を把握していることもあります。

 

生徒の様子を見ていると、得意不得意って本当にあるなと思います。

 

チームになっていないクラスは、それぞれの役割をノリで決めています。

自分ができることで判断するのではなく、友達がいるから、楽そうだからという判断基準が働きます。

 

チームになっているクラスは、友達がやるとか関係ありません。

自分ができると思ったらパッと動いています。

「ホントは私がやりたかった」などの発言もなく、それぞれが役割を果たせる場所にいます。

自分だけではなく、なんとなくクラス全体を見て動けるのです。

 

タックマンモデルが教えてくれた

 

上記の2つの条件を意識してもらうため、クラスの子たちに色々伝えしてきました。

チームになるために必要な「目的・目標」「役割と情報共有」のことも含め、講義したりワークショップ形式でやったりしました。

でも、自分が思い描くチームにはなりませんでした。

ずっと失敗です。

 

でも、タックマンモデルを意識したら、その原因が見えてきました!

 

タックマンモデルとは?

 

チームの発達段階を4つのステージに分けたタックマンモデルというものがあります。

 

 

それぞれの期を簡単にご説明します。

 

1.形成期(フォーミング)

構成するメンバーが決まったばっかり。お互いのこともよく知らないし、自分の役割も共通の目的もよくわからないので、不安がいっぱい。遠慮があるので一見和やかに見えるが、チームではない。

 

2.混乱期(ストーミング)

お互いのことがわかってきたので、それぞれのやり方で動き始める。自分の意見・考えを発言できるようになり、対立が生まれたりする。まだチームじゃない。

 

3.統一期(ノーミング)

共通の目的が役割が共有されて、統一感が生まれる。それぞれの発言もIからWeに変わる

 

4.機能期(パフォーミング)

相互に連携を取れるようになり、チームとして最もパフォーマンスを発揮することができる。最強のチーム状態。

 

 

形成期(フォーミング)に必要なことはコミュニケーションの量

 

タックマンモデルをこれまでのクラスに当てはめて、私は気づきました。

 

これまでのクラス全て形成期(フォーミング)だったのです(´;Д;`)

 

形成期(フォーミング)は、まだ全然チームではありません。

チームになろうと思っている人も少ないです。

私はそんな状態なのに、”チームビルディング”と称して色々ぶつけてしまいました。

そんなこと求めてる状態じゃなかったのに。

 

「目的・目標」「役割」「情報共有」なんて、まだ時期尚早!

お互い知らない状態ではチームになんてなれるはずがなかったのです。

 

形成期(フォーミング)に必要なことはコミュニケーションの量です。

 

私がしなくてはいけなかったのは、お互いを知る時間を作り出してあげることでした。

そこに気づいてからは、とにかくクラスの中でコミュニケーションを取れる環境を作ることに尽力しました。

 

私も高校生のときそうでしたが、クラスの誰とでもコミュニケーション取れるって難しいですよね。

合う合わないあるし、男子は女子に気軽に話しにくいし、グイグイ話したりすると周りに「アイツあの子のこと好きなんじゃない!?」とか思われちゃうし・・・。

 

私は生徒に”コミュニケーションを取る=仲良くなる”ではないと伝えています。

「クラスみんな仲良し」を目指しているわけではなく、お互いを知ることを大切にしています。

お互いの得意不得意なことだけでなく、価値観や世界観を知れるような時間を作ってあげることが、形成期(フォーミング)には必要です。

 

 

コミュニケーションの量を増やすには、哲学対話がオススメ

 

コミュニケーションの量を増やし、お互いの価値観や世界観を知ることにオススメなのは”哲学対話”です。

 

”哲学対話”はルールを決めて自由に対話できる場です。

 

設定するテーマは「幸せとは?」とか「生きるとは?」などの哲学っぽいものでなくていいです。

「自分の体の中で一番好きな場所は?」とかでいいんです。

そこからどう掘り下げていくかが大切です。

「一番好きな場所は目です。」って言われたら、「何でなんですか?」と聞いていくのです。

そうやって聞いていくことで、最後にはその人の価値観や世界観に触れられる話題になります。

 

正解のない問いだと、これを言ったら間違いというものがないので、みんな話しやすいし聞きやすいです。

 

”哲学対話”でコミュニケーションの量を増やしてみてはいかがでしょうか!

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