成績『1』をつけることに賛否両論!?

賛否両論
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こんにちは。

burikoです。

 

高校で教員として働き始めて12年。

これまでいくつかの学校を経験してきましたが、どの学校でも抱えているであろう問題があります。

 

それは、”成績『1』をつけること”についてです。

 

”成績『1』をつけること”に関しては、私もずっと考えています。

今回は”成績『1』をつけること”を取り上げて、何をそんなに考える必要があるのかを書き綴りたいと思います。

 

高校とは?

 

今回は、高校における成績について書いていきます。

みなさんご存知だとは思いますが、『高校はそもそも何をするところなのか』というところからまとめていきます。

 

小学校・中学校は義務教育です。

義務教育である小・中は、日本では「就学しなきゃダメだよー。」という決まりになっています。

高校は、義務教育を終えた子達が行く次の学校(高校以外の選択肢もあります)として位置しています。

 

もう少しバシッとした言い方をすると、

”高校 = 後期中等教育を行う3年制の学校”です。

 

高校は義務教育ではないので、進学するかどうかは自由です。

 

そんな高校の目的をすっごい大雑把にまとめると、以下の3津となります。

 

①義務教育の成果をさらに発展させて、これからの社会を支えられる資質を養おう

②一般的な教養を高めよう

③他者とうまくやっていくチカラを養おう

 

高校を卒業後は、大学、専門学校、就職をベースに、浪人、起業など様々な道があります。

そんな高校という場所で学んでいる生徒に対して、成績という形で評価をつけている教員。

そんな彼らは、とても悩ましい問題を抱えています。

 

成績『1』をつけることで何が起こるのか?

 

成績をつけることで教員が抱える問題。

 

それは、”成績『1』をつけるべきなのか?”という問題です。

 

これまでの経験で”成績『1』をつけること”に対して、2つの考えが存在すると感じています。

 

『1』をつける派

 

まずは、成績『1』をつける派です。

 

「高校は義務教育じゃないし、単位を修得するレベルに達していなければ『1』がつくことは当然のことだよ。』

「成績が『1』にならないように、授業中やるように声かけをしたし、追加の課題も与えてなんとか救えるようにした。でも本人がやらないのだから評価のしようがないよ。」

 

成績『1』がつくときは、このような考えがベースになっていると感じます。

 

単位修得していると思える基準に達していないと、成績『1』をつけるのは不自然な行為ではありません。

教員もなんとか『2』以上の成績を取ってもらうために、補講や救済の課題を出すことがあります。

しかし、そのど努力が報われないことは多々あります。

こちらがいくら救いの手を差し伸べようとも、本人がやらないと決めれば教員には何もできないのです。

 

 

どんな生徒でも単位をあげるために『1』をつけることになるとどうなるでしょう。

生徒は「別に課題とかテスト頑張らなくても単位もらえるんだぜー。じゃあ、スマホでゲームやっちゃおっ!」となっていく可能性もがあります。

教える側として、これはとても恐ろしいことです。

 

『1』をつけない派

 

「ちょっと待ったーーー!」

成績『1』をつける派に異を唱えるのは、つけない派の人たちです。

 

「生徒が苦手だったり勉強に対して課題を抱えている子がいるのは、もうわかってることじゃない。その辺を配慮してあげて評価する時代じゃない?」

「成績『1』をつけることで、留年したり進路活動できなくなることがある。そんな生徒の将来を制限するほど『1』をつける理由ってある?」

「テストで点数が取れない、課題が出せない。それをできるようにするのが私たち教員の仕事じゃないのだろうか。」

 

このような考えがベースで、成績『1』をつけないのです。

 

学習障害等が教員の間ではしっかり認知されています。

そういった課題を抱える生徒に対して「本人の努力不足だ!」と判断するのはナンセンスです。

例えば、板書できない生徒は黒板の文字を認識する能力が著しく低いのかもしれません。

「ノートさえ提出してくれれば点数上げるから!」

教員がこう伝えても、その生徒は板書したくてもできないのです。

 

「生徒一人ひとりに合わせて評価していきましょう。もうそういう時代です。成績の『1』は生徒についたものじゃない!私たちについたものだー!!」

 

このように考えると、成績『1』がつくことはないのです。

 

成績って必要なのか。

 

成績『1』をつけること。

成績『1』をつけないようにすること。

私にはどちらが正しいのか、まだ答えを出すことはできません。

 

ただわかることは、どっちのタイプの先生でも生徒をなんとかしようとギリギリのところまで努力していることです。

生徒を見捨てて『1』をつけているわけでもないし、生徒の能力が低いことをバカにして『1』をつけないわけではありません。

 

成績をつけることって、本当に難しいことなのです。

これから教員を目指している方にはぜひ知ってほしい問題です。

 

 

ここまで成績について考えていて、「そもそも5段階の成績なんてつける必要あるのか?」と感じてきました。

 

いろんな観点で評価しているのにその全てを5段階に収束させると、どこをどう評価されているのか見えなくなっています。

違った成績のつけ方を発明してもいいかもしれません。

 

日本の教育の中で、新しい評価方法を発明したい!

それが「日本らしい丁寧な評価方法だ!ワンダフル!」と言われたら嬉しいですね!

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