授業の中でナッジする〜解答を貼り出しちゃう効果〜

足跡
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こんにちは。

 

burikoです。

 

 

 

夏真っ盛りですね!

 

学校の先生にとって夏休みは自己研鑽に時間を割くことが多いです。

 

先日、数学の研修に参加してきました。

 

研修を受けながら”ナッジ”という言葉にピーンときたことがありました!

 

今回は、数学の授業と”ナッジ”について書き綴っていきます。

 

 

黒板での解説は思考停止しちゃってる

 

普段は授業をする側ですが、研修ではがっつり授業を受けてきました。

 

講師の先生が数学の問題を解説しながら、黒板に解答を書いていきます。

 

私も考えながら板書していきます。

 

板書しながら解説を聞いていると「あーそういうことね。はいはい、わかりますー。」というモードに入ります。

 

そこまで教えてもらったらあとは自分で解けるのですが、私は自分で考えることをせず板書し続けていることに気付きました。

 

完全に思考を停止していて、コピペマンに成り下がっていたのです!

 

 

 

『やばっ!

 分数の計算だけなのに書き写そうとしちゃった!』

 

 

 

そう思いながら周りの人を見てみると・・・

 

 

 

みんなコピペマンになってるーーー!!!

 

 

私と同じように分数の計算しただけの式まで、みんなコピペしています。

 

みんな数学の先生なのにですよ(´;Д;`)

 

前の人の頭で黒板が見えないから、頭を左右に振ってコピペしている方がいっぱいいました。

 

この光景を見て、『板書すると、人はコピペマンになるんだな』と確信しました。

 

作業はしているけど、思考停止していたのです。

 

自分の授業でも、きっとこの状況を生み出しているのだろう・・・。

 

反省しました。

 

解答を貼りだしたら、”教え合い”が始まった

 

私は授業で生徒同士が”教え合うこと”を奨励していて、なるべくそういった時間を創り出しています。

 

『せっかく学校来て勉強してるんだから、みんなでやるんだー』

 

そう伝え、演習中は席を移動して教え合ってOKというルールにしました。

 

ある程度時間が経ったら、黒板使って解説します。

 

この流れでやり始めた時は、生徒は好きな人と集まって楽しそうにやっていました。

 

しかし、慣れてくると”教え合いする”ことが減ってきました。

 

自分でできる子は1人でガンガンやるし、わからない子は誰かに聞くことがめんどくさいんです。

 

そのうち、みんな自分の席に座ってやるようになりました。

 

 

 

なぜこうなってしまったのか。

 

その原因の1つは、最後には私が黒板で解説するからです。

 

どれだけ教え合っても、最後は先生が解き方教えてくれるのです。

 

それだったら、1人で演習して先生の解説待とうみたいな感じになってきます。

 

 

 

当然ですね!

 

 

 

そこで私は、最後に解説することをやめました。

 

演習問題の解答は全て教室に貼り、演習中に自分で確認してもらうことにしたのです。

 

さらに、演習してもらったところを必ず小テストして理解度を確認することも伝えました。

 

すると、演習する中で生徒同士が”教え合うこと”を再開しました。

 

 

 

なぜそうなるのか生徒を観察すると、理解が遅い子が取る以下のような行動がポイントでした。

 

 

 

問題を解き、解答を確認 → 解答を見ても、わからない箇所いっぱい

 

 

 

この流れを何度か繰り返すと、

「解答を見にいくのがめんどくさい」

「どうせ見に行ってもわからない」

という思いになるようです。

 

そして、彼らは”周りの人に聞いた方がわかる”ことに気付き、演習が終わった友達に声をかけます。

 

教える側の子も、”わからない子に説明するためには、答えが出せるだけじゃダメ。なぜそうなるのか理解していることが必要”であることを意識して演習するようになります。

 

今のところ、解答を貼り出すことが”教え合う”環境を創ることにベストな方法だと思っています。

 

 

良い授業にはナッジがある

 

みなさん、”ナッジ”という言葉をご存知ですか?

ナッジとは

 

”ナッジ(nudge)”とは、肘でそっと人を突くことを意味する英単語です。

 

2003年にシカゴ大学経営大学院に所属するリチャード・セイラー氏と法学者キャスサスティーン氏の論文「リバタリアン・パターナリズム」で”ナッジ”を以下のように提唱しました。

 

 

 

”ナッジとは、人々がよりよい選択をするよう誘導するような仕組みを考えること”

 

 

 

”ナッジ”の具体的な例は、コンビニなどのレジ前の床にある足跡のマークです。

 

足跡のマークがあることにより、そこに並ぶように誘導されてしまいます。

 

 

このように、”ついそうしてしまう”感じが”ナッジ”のようです。

 

”ついそうしてしまう”視点で世の中を見てみると、面白いものがあります。

 

”踊る赤信号”をご存知でしょうか。

 

 

これも”ナッジ”してるものかと思います。

 

赤信号の人を踊らせたらつい見てしまいますよね。

 

結果、赤信号でつい足を止めています。

 

続いて、こちらはアメリカのスーパーマーケットチェーン、ジャイアント・フード・ストアでは、ぱっちりした目が可愛らしい「マーティ」というお掃除ロボットです。

 

 

愛嬌を持たせるために目玉をつけたそうですが、顧客の振る舞いを行儀良くするという効果も発揮しているそうです!
出典:Ethology: International Journal of Behavioral Biology

 

意図した”ナッジ”ではないかもしれませんが、”偶然ナッジ”が発生しているのかもしれませんね!

 

良い授業ってつい勉強してしまう

 

これまで、多くの先生の授業を見学させて頂きました。

 

その中で、生徒が食い付きまくってる授業には”ナッジ”が散りばめられているなと気付きました。

 

”つい勉強してしまう”という視点で授業をデザインすることって、すごく大切!

 

生徒にとって学校の授業は毎日繰り返されるから、だるく感じてしまうことって多いです。

 

そんな授業に”つい勉強してしまう”ことを持ち込めたら最高です!

 

 

学校に”ナッジ”を取り入れよう

 

学校において、”ナッジ”はより良い環境を創る上で非常に有効なものです。

 

小学校でよく見る机の脚を合わせるための”「 ”のマークありましたよね。

 

あれって、完全に”ナッジ”です。

 

中学、高校になると「もう子どもじゃないんだからマークがなくても自分で並べよう」という考えのもと、床は無印になります。

 

でも、高校とか机の並び結構汚いんですよ。

 

”ナッジ”な視点だと、子どもだからとかは関係ないので高校でもマークつけてもいいんじゃないでしょうか。

 

恥ずかしいことじゃない(・∀・)

 

仕事しながら色々な”ナッジ”が見えてきそうでワクワクします!

 

”ナッジ”って、おもしろいですー!!

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