こんにちは。
burikoです。
高校教員歴が長くなってくると、生徒あるあるが存在することがわかってきました。
その1つに「自習のとき、ずっと喋っている子」のあるあるがあります。
そんな子たちを見ていて思うのです。
高校行かなくてもいいんじゃないか。
これはネガティブな発想ではなく、ポジティブな発想です。
中学卒業したら高校という流れは当たり前のルートです。
でも、その当たり前をを見直してもいいのではないかなと思っているのです!
自習のとき、ずっと喋っている子。

高校の授業では、自習の時間があります。
(ここでいう自習は、担当の先生がお休みのときだけではなく、授業の中で演習問題を解く時間も含みます。)
私は自習する時間は大切だと思っています。
先生から教えてもらうインプットの時間。
自ら解くアウトプットの時間。
この2つを繰り返していくことが知識の獲得に繋がるからです。
そのアウトプットを放棄して、何もやらずに友達とずっと喋っている子がたまにいます。
そういった子をやる気にさせることができない教員の力不足が大きな原因だと思います。
プライベートで何かあって、やる気になれないのかもしれません。
きっと何か理由はあると思うのですが、現実問題としていつも自習(アウトプット)はしない子はいます。
行動パターン
まだまだ経験は浅いですが、私がこれまで見てきた『自習しないでずっと喋っちゃうA君』が授業中とりがちな行動パターンをご紹介します。
★★★

A君は周りの子と喋りだす。
しばらくすると、自分の周りの人が演習に取り組んでいることに気づく。



A君、友達の解答を見せてもらう。




A君、またしばらく喋る。


A君。ちょっとやる。


A君、また喋る。喋り続ける。
周りの子たちに迷惑なので、先生が注意。



A君。寝る。

★★★
ずっと喋っている子の何がいけないのか
自習してない子は喋っている子以外にもいます。
隠れてスマホいじってる子。
隠れて本読んでる子。
ひたすら寝てる子。
どの子も演習していないですが、私は喋ってる子が1番良くないと思います。
それは周りの子に迷惑かけているからです。
やりたい子の邪魔はしてはいけません。
スマホいじったりして自習しないのは、自分だけの問題です。
でも、喋ってやらないのは他人にも直接的に影響する行為になります。
自分がやらないための行動でやりたい子に影響を及ぼすことは、良くないと思うのです。
高校は行かなくてもいい

改めてお伝えすることでもないですが、高校は義務教育ではありません。
高校は行きたいなと思ったら行けば良いのです。
『高卒じゃないと仕事がない』なんてことを私が子どもの頃はよく言われていました。
しかし、高卒でなくても活躍している人はネットで調べれば多くいることがわかります。
『高卒じゃないと仕事がない』はウソです。
平成30年度文部科学省学校基本調査によると、30年3月に中学を卒業した生徒の98.9%が高校に進学しています。
義務教育でもないのにこれだけ高い割合の人が高校進学を考えていることは、本当に素晴らしいことです。
しかし、高校進学をした人の中で自分ではさほど希望していないのに高校に通っている子はいます。
上記でお伝えした自習のとき喋っていて何もしない子がそうなのかなと感じます。
「友達に会える」「家にいてもやることがない」等の理由で高校にきているのかもしれません。
それも本人にとっては大切な理由ですが、だからと言って目的意識を持って勉強したい子の邪魔はダメだと思うのです。
そもそも、全日制の高校であれば、9:00〜15:00頃まで授業です。
その時間何もせずに座っていることが、本当にもったいないと感じてしまうのです。
勉強が嫌で、他にやりたいことがあればそれに時間を使った方がいいです。
1日6時間。1週間で30時間。1ヶ月で120時間。1年で2400時間。
この時間をやりたいことに注ぎ込めば、めちゃくちゃスキルがつくと思いませんか?
今は高校でも様々な学び方を提供している学校が多くあります。
やりたいことに時間を使いながら通える学校があるかもしれません。
やりたいことが特にない人は、高校で勉強することは良い選択だと思います。
色々学ぶ中で見つかることもあります。
自分のやりたいことがどこにあるか分からないから、色々学ぶ意味があります。
『時間は有限』です。
今やっていることが自分のためになっているのか。
そのことを色んな人と考えることがすごく大切じゃないかと思っています。
目の前のことに一生懸命になれる日々を過ごしたいです。