こんにちは。
burikoです。
教員という仕事はメンタルに負荷がかかる!
まだ経験は浅いですが、自分の中で様々な出来事を通して「メンタルきちぃー!」と思ったことが何度もあります。
そんなとき、私のメンタルが回復させてくれて、教員としてのスタンスを問い直すきっかけとなった本があります。
今回は”教員のメンタルを回復し、自分のスタンスを問い直したい教員におすすめの本をご紹介します!
①嫌われる勇気
もはや説明不要な超有名な1冊!
アドラー心理学について、対話形式で教えてくれる楽しい1冊です。
この本に登場する青年がブチギレまくっていて、私は大好きです。
この本から学んだのは、『課題の分離』という考え方です。
例えば、私は生徒に勉強を頑張ってほしいと思っています。
すっごい頑張って授業をしても、全然やってくれない生徒がいます。
そんな生徒がいると私は悩んでしまいます。
「なんで、あの子は勉強してくれないんだ・・・私の何が悪いんだ・・・。」
このように悩んでしまうことがありました。
その悩みを解決してくれたのが、『課題の分離』です。
勉強をやるかやらないかは私が決められることではありません。
生徒本人が決めることです。
自分がどう頑張っても影響を与えることができないことに悩むのは無駄。
自分の課題と他人の課題を一緒にしない。
自分の課題をしっかり理解しよう。
これが『課題の分離』です。
そう考えられるようになってから、かなりラクになりました。
教員として、自分がやれることを全力で頑張ればいいのです。
あとは他人が決めることです。
”反省”より”共感”〜アドラー心理学による問題行動の5段階 〜
『嫌われる勇気』には、教員として支えになる考え方を色々教えてもらいました。
②ファクトフルネス
2冊目も超有名な1冊です。
ファクトフルネスは世界を正しく理解ために必要なことを、10パターンに分けて教えてくれます。
この本から1番学んだのは『分断本能』です。
『分断本能』とは、人間って物事を2つに分けたがる傾向があるということです。
例えば、「正解には豊かな国と貧しい国がある」という見方。
この見方に違和感がないかもしれませんが、世界には”豊かとも貧しいとも言えない中間の国”があるのです。
このように、2つに分けた方がわかりやすいですが、現実はもっと複雑なのです。
教員として働いていて、自分の『分断本能』を感じることがあります。
授業をしているとクラスを「勉強できる生徒」と「勉強できない生徒」につい分けて見てしまうのです。
ファクトフルネスを読んで、これが間違っていることに気づきました。
勉強できるともできないとも言えない中間層の生徒も存在するのです。
その生徒たちも含めて授業をデザインしなければいけないと気づくことができました。
【授業のレベルに悩む教員向け】学校の授業のレベルはどこに合わせるべきか!?
『ファクトフルネス』は、物事を正しい見方をわかりやすく教えてくれます。
③反応しない練習
3冊目はブッタの超合理的な考え方を教えてくれる本です。
私は教員になって気づきました。
教員って”超感情労働”なんです。
教員になりたての頃は、先生や生徒、保護者の想いに影響を受けて、仕事が終わっても色々なことを頭で考え続けていました。
生徒にどう伝えれば理解してもらえるか。
保護者にどう話せば協力してもらえるか。
先輩や後輩の先生とうまく連携するにはどうすればいいのか。
自分の感情をどうコントロールすべきなのか。
色々なことに自分の感情が反応して、いっぱいいっぱいになっている時期がありました。
そんな私を救ってくれたのが『ラベリング』と言われる方法です。
『ラベリング』とは、言葉で確認することです。
例えば、生徒の言葉でイライラした自分に気づいたら「やっべ。いまイライラしちゃった!」と自分の頭の中で呟くのです。
『ラベリング』をしていくと、その瞬間落ち着きを取り戻せたり、自分がどんなことに感情が揺さぶられるのかがわかってきます。
「なるべく穏やかに平和的に仕事をしたい。」
そう願う私にとって、『ラベリング』は非常に有効な手段でした。
『反応しない練習』というタイトルが冷徹人間を思わせますが、そんなことはありません。
教員として、安定して他者と接することを目指す人にとって非常に支えとなる1冊です。